「久しぶりに大阪に出かけてきました」
6月の最終日曜日、十数年ぶりにフェスティバルホールで、かの3大テノールの一人、「パヴァロッティの再来」と称されるイタリアの正統派テノール、ヴィットリオ・グリゴーロのリサイタルに行ってきました。ドニゼッティの「人知れぬ涙」やプッチーニの「星は光ぬ」など大好きな歌を、無限の表現力で、観客を魅了し、”ブラボー”の連呼が絶えませんでした。幸運にも比較的前席で聴くことができ、興奮冷めやらぬ一時を過ごしてきました。日頃控えめな性格の(と思っている)わが妻が、見知らぬ周囲の観客に、「皆さん、スタンディング・オベーションしましょう」と声掛けをし、それに呼応された皆さんが立ち上がられた姿に、”おっ、かあちゃん やるなあ” と感心もし、私も年甲斐もなく立ち上がって、拍手喝采をしてきました。いや、させられたというべきかもしれません。なお、食事をして帰るつもりでしたが、8時ごろ、なんば界隈の飲食街のあまりの賑わいぶりに、コロナワクチン2回接種済みとはいえ、怖気づき、空腹のまま帰宅の途についた次第。(M.T.)