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大阪市民管弦楽団定期演奏会を聴いて

 3月18日土曜日。澄み渡る春の日差しを浴び、大阪市民管弦楽団第96回定期演奏会に行って参りました。(大阪市民管弦楽団の皆さん、ご招待ありがとうございました)

 演目は①モーツァルト「コジ・ファン・トゥッテ」序曲、②ワーグナー「ローエングリン」より第1幕への前奏曲、第3幕への前奏曲、結婚行進曲、エルザの大聖堂への入場、そして③ブルックナー交響曲第4番「ロマンティック」ノヴァーク版第2稿です。この演奏会の聴きどころとしては、やはりブルックナーになると思います。今回はそのブルックナー交響曲第4番について私なりの感想を述べたいと思います。

 ブルックナーはワーグナーやブラームスとほぼ同じ時代を生きた、19世紀ロマン派の作曲家で、ベートヴェン・ワーグナーを深く敬愛した作曲家でもあります。(性格はほぼ真逆で、心優しい人柄だったようです) ブルックナーって、「難解」「長大」「つかみ何処が無い」など、敷居の高い作曲家の代表格みたいによく言われますが、そんなことは無く、特にこの4番「ロマンティック」は親しみやすく、名前の通り「ロマンティック」な美しいメロディーが随所に流れてきます。ブルックナーの田園交響楽(パストラーレ)と言われる所以です。その筆頭が第1楽章から始まる弦楽器によるトレモロそしてホルンによる第1主題の響き。(ブルックナーはこのトレモロをよく使います)あたかも、山嶺から霧が徐々に晴れ渡り、その勇壮な山々の姿を現す様が空想されます。余談ですが、私は出勤時ウォークマンで伊賀神戸を過ぎた辺りこの曲をよく聴くのですが、朝の清々しく張り詰めた空気を社内でも感じることができ、得も言われぬ幸福感に包まれます。大阪市民オケのホルンさんはいい響きを出せたのではないでしょうか。

 よくブルックナーサウンドとか、ブルックナー休止、ブルックナー何々と言われたりします。ブルックナーサウンドはやはりブルックナーが織りなす独特な響きで、言葉で表現するのは難しいのですが、大聖堂のパイプオルガンのように、ホール一杯に鳴り響く木管・金管楽器群とそれを下支える弦楽器の重厚な響きと言えばいいでしょうか。これが他の作曲家と大きく違うところで、マーラーのそれとも違う響きです。管楽器が高らかに鳴り響き最高潮の時に一旦全休符で音が一斉に消えます。そしてその後、絶妙なタイミングで重厚な弦楽器がユニゾンで響き渡るのです。いわゆるブルックナー休止ですが、それを味わったらブルックナーの虜です。ブルックナーは作曲家を目指す前はオルガン奏者だったのですが、オルガンの大音響をオーケストラで再現したいという強い宗教心に似たものが、作曲家の根底にあったのではないかと思います。

 今回の演奏会は、正直に申し上げますと少々不安を感じておりました。むしろ大丈夫かなぁ的な気持ちが強かったです。(失礼!)昨年末での名張第九演奏会の際に弦楽器の絡みがあまりよろしくなかったと思います。今回も一部1stと2ndバイオリンのハーモニーが狂ったところがあったように思います。また、ホルンとトランペットのタイミングが合わなかった箇所も感じました。しかし、生演奏ではこれも味のうちでよくあることです。大切なことは、このような大曲に果敢に挑戦すること、そして観客に感動を与える事ができたことだと思います。名張第九の我々もそのようにありたいと強く感じた次第です。最後に大阪市民管弦楽団のみなさん、素晴らしい演奏をありがとうございました!(柴田 健司)
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